コラム

踵痛とテクニック

かかとの痛みは一般的ではないので珍しいと思われますが、スポーツ少年少女では良く起きるスポーツ障害です。
試合の翌日からかかとに痛みがある。
練習のたびにかかとが痛い。
捻挫の後遺症でかかとが痛む。
歩行で痛む。
しゃがむと痛む。
ジャンプで痛い。
ダッシュすると痛い。
などなど...

 

病院ではレントゲンで診断されます。
特にスポーツ少年少女ではシーバー病と診断されることが多い疾患です。
消炎鎮痛剤、湿布、安静
ほぼこの様な処方ですね。(聞いたところ)

 

当院ではよく来られる疾患ですので珍しくもないのですが、相当数のかかと痛を診ているとシーバーと診断されて来ても順調に痛みが取れない子がいます。
今まで有効だったテクニックが通用しません。
こうなると次のテクニックを探し、習得したり、試行錯誤してオリジナルテクニックを編み出したりと引き出しが多くなってきます。

 

私が大事にしていることは、診断名だけを頼りに施術しないことです。
問診で詳しく聞き、触診、テストでおおよその検討をつける。
実際によくあることでシーバー病で来院されて、歩行で痛むかかとが、その場で痛みが取れ、ジャンプしても片足ケンケンしても大丈夫。
これってシーバー病? 違うんじゃない?ってことがよくあります。

シーバー病はその場で痛みが消失することはありません。複数回の施術で軽減されていき消失します。
純粋なシーバー病は小学1~3年生くらいが多く、小学高学年、中高生は違うことが多く、シーバー病も初期型、後期型でアプローチは変わってきます。
かかとが痛ければ当院で取れるかもしれません。けっこう得意です。

一般的な病院では消炎鎮痛剤を塗って安静にして治るのを待つのですが、数か月も痛むこともザラです。では当院で調整するとおよそ半分以下の期間に短縮します。

 

痛みの取りかたにはコツがあります。素直にプロのアドバイス通りに実行されるのが早道ですが、最近は素人考えで難しい注文をする方も… 都合よくはならないので結果的に遠回りってどうなんだろう? それでも結果が出ればよいが… 期待に応えられず残念な結果も経験してきました。
自分の技術・経験には自信を持っていますが、総合的に考慮して良くなる見込みが少ない場合は当院での施術はお断りしています。

今年の4月にかかと痛で来院されたスポーツ少女
初回で痛み取れて終了。

5か月後の今月9月に同じ痛みで再来院
今回も1回で終了。

この様に1回で取れるかかと痛はシーバー病ではなくて、原因が○○だからです。
そして原因に対して強力テクニックがあるからこそ取れます。
昨年他界した師匠のテクニックをベースに+@でアプローチ法は確立できました。

 

今までにかかと痛に有効なテクニックを教えて頂いた師匠は4人います。
それぞれ自分自身実践で確かめた強力テクニックです。
この様な本当に使えるテクニックって中々めぐり逢えません。
世の中様々な流派、西洋東洋などのテクニックがあるけどね…本当に使えるの?再現性は?ってのがほとんど。特殊能力者?業界の闇ですね。
ある師匠も整体は誰でも出来るものと考えていたけど本当に向かない人がいるんだと。それもそうだけど師匠のテクニックも奥深く天才治療家の使いこなしだった。
私が好んで使うテクニックは、多少下手でも効いてしまうのが再現性のある本物のテクニックです。使う程に精度も効かせ方も判り自分のものになります。
腰痛や五十肩なんかも適材適所で効くテクニックはそれぞれ違う。
また使いどころも施術者の経験・センスで効果は変わってきますね。

いつか引退するときには後進に…

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